今年も8月を迎えました。しかも今年は原爆投下・終戦から65年、来年が太平洋戦争開戦から70年ということで、NHKの戦争関連特集にも力が入っています。
ネットのコンテンツも非常に充実しており、数多くの動画が公開されていたりと非常に有用なのですが、Flashを使っていたり、あちこちにコンテンツが分散していたりと若干使いにくいので、主だったところをまとめておきました。
いずれも2010年8月10日時点の情報です。
【ポータル】
戦争と平和:NHK
戦争証言アーカイブス:NHK
NO MORE HIBAKUSHA:NHK
NAGASAKI×PEACE:NHK長崎放送局
【動画】
証言記録 兵士たちの戦争: 戦争証言アーカイブス(NHK)・・(全29番組)
証言記録 市民たちの戦争: 戦争証言アーカイブス(NHK)・・(全9番組)
証言: 戦争証言アーカイブス(NHK)・・(全305人分)
※「兵士たちの戦争」「市民たちの戦争」の各番組の証言場面の証言者別動画。「兵士たちの戦争」「市民たちの戦争」で未公開の証言も含まれている。
ドキュメント 太平洋戦争: 戦争証言アーカイブス(NHK)・・(全6番組)
第1集 大日本帝国のアキレス腱 ~太平洋・シーレーン作戦~(動画)
第2集 敵を知らず己を知らず ~ガダルカナル~(動画)
第3集 エレクトロニクスが戦(いくさ)を制す ~マリアナ・サイパン~(動画)
第4集 責任なき戦場 ~ビルマ・インパール~(動画)
第5集 踏みにじられた南の島 ~レイテ・フィリピン~(動画)
第6集(最終回) 一億玉砕への道 ~日ソ終戦工作~(動画)
日本ニュース:戦争証言アーカイブス(NHK)・・(全16番組)
ヒバクシャの声:NO MORE HIBAKUSHA(NHK)・・(全55人分)
リーダーたちのメッセージ:NO MORE HIBAKUSHA(NHK)・・(全17人分)
(パン・ギムン/秋葉忠利/田上富久/井上ひさし/姜尚中/セルジオ・デュアルテ/モートン・ハルベリン/相沢紗世/トム・シェ―パー/ダリル・キンボル/ウィリアム・ポター/レベッカ・ジョンソン/ティルマン・ラフ/アラン・ウェア/ニーナ・アイゼンハード/ジョルジョ・アルバ)
特集:NO MORE HIBAKUSHA(NHK)・・(全8番組)
(「次の世代に伝える核廃絶の願い」/「被ばく者のきずな」(ポリネシア)/「セミパラチンスク」/「高校生が描く"原爆の絵"」/「英詩人がふれた被爆者の思い」/「2008年 高校生平和大使」/「高校生が作る被爆者ビデオレター」/「被爆者に今も続く血液の異常」)
映像アーカイブ:NO MORE HIBAKUSHA(NHK)・・(全26番組)
(「ノーモア・ヒバクシャ~核兵器のない世界を目指して」(73分)/「NHKスペシャル『原爆の絵~市民が残す原爆の記憶』」(58分)/「被爆者 空白の十年」(69分)/「いのちのうた~レゲエアーティスト Metis『アオギリの木の下で…』(9分)/「週間こどもニュース『特集 そもそも"核"ってどういうもの?』」(13分)/「週間こどもニュース『特集 原爆を知っていますか?』」(21分)/「私のヒロシマ」(20人分))
一次審査通過者:いのちのうた(NHK広島放送局)・・(全9動画)
(「いのちのうた」コンサート一次審査通過者の歌を動画で見ることが出来る)
長崎 原爆 100人の証言:NAGASAKI×PEACE(NHK長崎放送局)・・(構築中)
(各々の放送回のページで「動画再生」をクリックすると動画が再生。「インタビュー詳細」をクリックでPDFテキスト閲覧)
【音声】
戦時録音資料: 戦争証言アーカイブス(NHK)
【その他文字資料等】
NUCLEAR FCTS|"数字"が語る核:NO MORE HIBAKUSHA(NHK)
(各国の核弾頭保有数、核実験回数が一目で分かる地図)
"ヒロシマ"をさがそう!~市民とつくる被爆地図:NHK広島放送局
(被爆した建物などを検索できる地図)
ヒバクシャからの手紙:NHK広島放送局
(被爆者の手紙が数多く掲載されている)
拝啓 原爆ドーム様:NHK広島放送局
(「『平和』の2文字とそれに込めたメッセージ」が多数掲載されている)
2010年8月10日火曜日
2010年6月20日日曜日
■ジジェク名文集
以前ちょっと触れたジジェクの本。やはり買わずに図書館で借りて読んでいます。
スラヴォイ・ジジェク/中山徹、鈴木英明訳
『大義を忘れるな―革命・テロ・反資本主義』
(青土社、2010年)
まだ読み始めたばかりですが、やはりジジェクは「色々な意味で」面白い。特に例示。ここまで読んだ部分での名文を紹介いたします。
まずは冒頭に掲げられた献辞。ジジェクが献辞を書くのは珍しいことです。
アラン・バディウが、私が講演をしていた部屋で聴衆にまざって座っていたときのこと、彼の携帯電話が突然鳴り出した(とはいえ、彼にとっては迷惑千万、それは私が彼に貸してあった私の携帯電話であった)。が、彼はスイッチを切るどころか、私の講演をおだやかにさえぎり、電話の相手の声が聞き取りやすくなるようにもう少し静かに話せないかと私に尋ねた。これが真の友情の行為でないとしたら、なにを友情というのか。というわけで、本書はアラン・バディウに捧げられる。
この献辞は非常に興味深く、精神分析的に考えて奥深いものです。ポイントは、バディウが持っていた携帯がジジェクのものである、ということです。おそらくかかってきた電話は、ジジェク宛のものでしょう。バディウは、「ジジェクを救うためにジジェクを遮った」のです。ジジェクへの呼びかけにジジェク本人に代わって応答するために、つまり「応答するジジェク」を救うために、「講演するジジェク」を抑圧したのです。
日本では、『風と共に去りぬ』でクラーク・ゲーブルがヴィヴィアン・リーにいう「正直おれの知ったこっちゃない」という台詞が、「ぼくたちのあいだにはすこし誤解があるようだ」という風に翻訳されている。つまり、日本的な上品さとエチケットが守られているわけだ。対照的に、(中華人民共和国にいる)中国人は、『カサブランカ』の台詞「美しい友情のはじまりだ!」を「われわれ二人はこれから反ファシズム闘争の新しい支部をつくるんだ!」と訳した。
(19-20頁)
本当でしょうか。
私は自著のカバーにこう記したい誘惑に駆られたことがある。「ジジェクは、ひまさえあればネットサーフィンをして児童ポルノをあさり、幼い息子に蜘蛛の足のむしり方を教えている…」。
(26頁)
これは、本の背表紙に書かれる著者紹介文の結びにしばしば「私的な」文(ex.「○○はひまさえあれば猫と遊び、チューリップの世話をしている」)が書かれることを揶揄し、こうした「彼もまた人間なのである」的な言説の問題点を論じる流れでの一文なのですが、ジジェクだけにどこまで冗談なのか図りかねるところがあります。
男の子と女の子が夜遅く彼女の家の前で、さよならをいって家路につこうとしている。男の子がためらいがちにいう。「コーヒーをごちそうになりたいんだけど、寄ってもいいかな」。女の子がこたえる。「ごめん、今夜はだめ、生理だから…」。この話を、慇懃さを意識して作りかえるとこうなるだろう。女の子がいう。「ねえ聞いて、生理が終わったの、家にいらっしゃいよ」。男の子がこたえる。「ごめん、今はコーヒーが飲みたい気分じゃないんだ…」。
(33頁)
「慇懃さ」が時に「残酷さ」を孕んでいることを指摘する文章です。「慇懃な態度」が人を傷つけるというようなことです。男の子はオブラートに包んで断ったつもりなのに、そうなっていないということでしょうか。日本には「慇懃無礼」という言葉がありますが、そういったものを指しているのでしょう。しかし例として本当に適切なのか、よくわかりません。
よく次から次へとこういう文章が思いつくものです。
スラヴォイ・ジジェク/中山徹、鈴木英明訳
『大義を忘れるな―革命・テロ・反資本主義』
(青土社、2010年)
まだ読み始めたばかりですが、やはりジジェクは「色々な意味で」面白い。特に例示。ここまで読んだ部分での名文を紹介いたします。
まずは冒頭に掲げられた献辞。ジジェクが献辞を書くのは珍しいことです。
アラン・バディウが、私が講演をしていた部屋で聴衆にまざって座っていたときのこと、彼の携帯電話が突然鳴り出した(とはいえ、彼にとっては迷惑千万、それは私が彼に貸してあった私の携帯電話であった)。が、彼はスイッチを切るどころか、私の講演をおだやかにさえぎり、電話の相手の声が聞き取りやすくなるようにもう少し静かに話せないかと私に尋ねた。これが真の友情の行為でないとしたら、なにを友情というのか。というわけで、本書はアラン・バディウに捧げられる。
この献辞は非常に興味深く、精神分析的に考えて奥深いものです。ポイントは、バディウが持っていた携帯がジジェクのものである、ということです。おそらくかかってきた電話は、ジジェク宛のものでしょう。バディウは、「ジジェクを救うためにジジェクを遮った」のです。ジジェクへの呼びかけにジジェク本人に代わって応答するために、つまり「応答するジジェク」を救うために、「講演するジジェク」を抑圧したのです。
日本では、『風と共に去りぬ』でクラーク・ゲーブルがヴィヴィアン・リーにいう「正直おれの知ったこっちゃない」という台詞が、「ぼくたちのあいだにはすこし誤解があるようだ」という風に翻訳されている。つまり、日本的な上品さとエチケットが守られているわけだ。対照的に、(中華人民共和国にいる)中国人は、『カサブランカ』の台詞「美しい友情のはじまりだ!」を「われわれ二人はこれから反ファシズム闘争の新しい支部をつくるんだ!」と訳した。
(19-20頁)
本当でしょうか。
私は自著のカバーにこう記したい誘惑に駆られたことがある。「ジジェクは、ひまさえあればネットサーフィンをして児童ポルノをあさり、幼い息子に蜘蛛の足のむしり方を教えている…」。
(26頁)
これは、本の背表紙に書かれる著者紹介文の結びにしばしば「私的な」文(ex.「○○はひまさえあれば猫と遊び、チューリップの世話をしている」)が書かれることを揶揄し、こうした「彼もまた人間なのである」的な言説の問題点を論じる流れでの一文なのですが、ジジェクだけにどこまで冗談なのか図りかねるところがあります。
男の子と女の子が夜遅く彼女の家の前で、さよならをいって家路につこうとしている。男の子がためらいがちにいう。「コーヒーをごちそうになりたいんだけど、寄ってもいいかな」。女の子がこたえる。「ごめん、今夜はだめ、生理だから…」。この話を、慇懃さを意識して作りかえるとこうなるだろう。女の子がいう。「ねえ聞いて、生理が終わったの、家にいらっしゃいよ」。男の子がこたえる。「ごめん、今はコーヒーが飲みたい気分じゃないんだ…」。
(33頁)
「慇懃さ」が時に「残酷さ」を孕んでいることを指摘する文章です。「慇懃な態度」が人を傷つけるというようなことです。男の子はオブラートに包んで断ったつもりなのに、そうなっていないということでしょうか。日本には「慇懃無礼」という言葉がありますが、そういったものを指しているのでしょう。しかし例として本当に適切なのか、よくわかりません。
よく次から次へとこういう文章が思いつくものです。
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Books,
Neta,
Philosophy
2010年1月25日月曜日
■イデアは離散的なのか?―数・時空・意識
気がつけば前の書き込みから10日も経ってしまいました。この間何をしていたかと言うと、家にこもってひたすら本を読んでいました。食料と本を買いに出る以外は、本当に外に出ていません。修論執筆中に我慢していた分、読書欲が暴走しています(笑)
自分でも何を読んだのか忘れてしまいそうなので、以下に備忘録としてこの10日間に読んだ本を羅列してみます。最初から最後まで新たに全部読んだ本だけではなく、ちょこちょこ参照した本や、前に1度読んで読み返した本も含まれています。この10日間で最初から最後まで通読した本は、この内の8割くらいでしょうか。
テーマは大きく、「『リーマン予想』関連」、「『意識のハードプロブレム』関連」、「『時空の量子化』関連」、「『ペンローズ』関連」、「その他」の5つに分かれますね。
<リーマン予想>
リーマン予想-Wikipedia
・梅田亨、黒川信重、若山正人、中山さち子『ゼータの世界』(日本評論社、1999年)
・黒川信重、小川信也『リーマン予想のこれまでとこれから』(日本評論社、2009年)
・黒川信重『数学セミナー増刊 リーマン予想がわかる』(日本評論社、2009年)
・藤崎源二郎、森田康夫、山本芳彦『数論への出発[増補版]』(日本評論社、2004年)
・ジョン・ダービーシャー/松浦俊輔訳『素数に憑かれた人たち―リーマン予想への挑戦』(日経BP社、2004年)
<時空の量子化>
量子重力理論-Wikipedia
万物の理論-Wikipedia
ループ量子重力理論-Wikipedia
・ジョン・W・モファット/水谷淳訳『重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて』(早川書房、2009年)
・ピーター・ウォイト/松浦俊輔訳『ストリング理論は科学か―現代物理学と数学』(青土社、2007年)
・竹内薫『ループ量子重力入門』(工学社、2005年)
・郡司ペギオ-幸夫『時間の正体―デジャブ・因果論・量子論』(講談社選書メチエ、2008年)
・ブルース・シューム/森弘之『「標準模型」の宇宙-現代物理学の金字塔』(日経BP社、2009年)
・R.P.ファインマン/釜江常好、大貫昌子訳『光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学』(岩波現代文庫、2007年)
・『別冊数理科学 量子重力理論―広がる多彩な最前線』(サイエンス社、2009年)
<意識のハードプロブレム>
意識のハードプロブレム-Wikipedia
・山口裕之『認知哲学―心と脳のエピステモロジー』(新曜社、2009年)
・濱田穣『なぜヒトの脳だけが大きくなったか』(講談社ブルーバックス、2007年)
・マルコ・イアコボーニ/塩原通緒訳『ミラーニューロンの発見』(ハヤカワ新書juice、2009年)
・橋元淳一郎『0と1から意識は生まれるか―意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2009年)
<ペンローズ>
・ロジャー・ペンローズ/林一訳『皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則』(みすず書房、1994年)
・ロジャー・ペンローズ他/中村和幸訳『心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる』(講談社ブルーバックス、1999年)
・ロジャー・ペンローズ/竹内薫、茂木健一郎訳・解説『ペンローズの<量子脳>理論―心と科学的基礎をもとめて』(ちくま学芸文庫、2006年)
<その他>
・ゲーデル/林晋、八杉満利子訳・解説『不完全性定理』(岩波文庫、2006年)
・川上紳一、東條文治『最新 地球史がよくわかる本[第2版]』(秀和システム、2009年)
・砂田利一『現代数学への入門 行列と行列式』(岩波書店、2003年)
・竹内外史『新装版 集合とはなにか』(講談社ブルーバックス、2001年)
・メンデル・サックス/原田稔訳『相対論対量子論』(講談社ブルーバックス、1999年)
・『数理科学2010年1月号 特集:無限次元の魅力』(サイエンス社、2010年)
・高林武彦/吉田武監修『量子論の発展史』(ちくま学芸文庫、2002年)
「その他」の本はいずれも、他の4つのテーマのいずれかの周辺分野に関するものになっています。したがって基本的に、この10日間の読書は4つのテーマについて行われたのです。そしてこれら4つのテーマ、一見全く関連は無さそうですが、実は1つの統一的な問題意識の下で選ばれているのです。それは、「『ペンローズの3つの世界(プラトン的世界、物質的世界、精神的世界)』のいずれも、『離散性』をその本質として抱えているのではないか?」ということです。
わけわからんですね(笑)今はまだまとまってないので上手く説明できませんがとりあえず当面、この線で考えたり読んだりしていきたいと思います。いよいよ近日中にネットを修復しようかと考えていますし(まだしてなかった)、まとまったら何かここに書きますね。
自分でも何を読んだのか忘れてしまいそうなので、以下に備忘録としてこの10日間に読んだ本を羅列してみます。最初から最後まで新たに全部読んだ本だけではなく、ちょこちょこ参照した本や、前に1度読んで読み返した本も含まれています。この10日間で最初から最後まで通読した本は、この内の8割くらいでしょうか。
テーマは大きく、「『リーマン予想』関連」、「『意識のハードプロブレム』関連」、「『時空の量子化』関連」、「『ペンローズ』関連」、「その他」の5つに分かれますね。
<リーマン予想>
リーマン予想-Wikipedia
・梅田亨、黒川信重、若山正人、中山さち子『ゼータの世界』(日本評論社、1999年)
・黒川信重、小川信也『リーマン予想のこれまでとこれから』(日本評論社、2009年)
・黒川信重『数学セミナー増刊 リーマン予想がわかる』(日本評論社、2009年)
・藤崎源二郎、森田康夫、山本芳彦『数論への出発[増補版]』(日本評論社、2004年)
・ジョン・ダービーシャー/松浦俊輔訳『素数に憑かれた人たち―リーマン予想への挑戦』(日経BP社、2004年)
<時空の量子化>
量子重力理論-Wikipedia
万物の理論-Wikipedia
ループ量子重力理論-Wikipedia
・ジョン・W・モファット/水谷淳訳『重力の再発見―アインシュタインの相対論を超えて』(早川書房、2009年)
・ピーター・ウォイト/松浦俊輔訳『ストリング理論は科学か―現代物理学と数学』(青土社、2007年)
・竹内薫『ループ量子重力入門』(工学社、2005年)
・郡司ペギオ-幸夫『時間の正体―デジャブ・因果論・量子論』(講談社選書メチエ、2008年)
・ブルース・シューム/森弘之『「標準模型」の宇宙-現代物理学の金字塔』(日経BP社、2009年)
・R.P.ファインマン/釜江常好、大貫昌子訳『光と物質のふしぎな理論―私の量子電磁力学』(岩波現代文庫、2007年)
・『別冊数理科学 量子重力理論―広がる多彩な最前線』(サイエンス社、2009年)
<意識のハードプロブレム>
意識のハードプロブレム-Wikipedia
・山口裕之『認知哲学―心と脳のエピステモロジー』(新曜社、2009年)
・濱田穣『なぜヒトの脳だけが大きくなったか』(講談社ブルーバックス、2007年)
・マルコ・イアコボーニ/塩原通緒訳『ミラーニューロンの発見』(ハヤカワ新書juice、2009年)
・橋元淳一郎『0と1から意識は生まれるか―意識・時間・実在をめぐるハッシー式思考実験』(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2009年)
<ペンローズ>
・ロジャー・ペンローズ/林一訳『皇帝の新しい心―コンピュータ・心・物理法則』(みすず書房、1994年)
・ロジャー・ペンローズ他/中村和幸訳『心は量子で語れるか―21世紀物理の進むべき道をさぐる』(講談社ブルーバックス、1999年)
・ロジャー・ペンローズ/竹内薫、茂木健一郎訳・解説『ペンローズの<量子脳>理論―心と科学的基礎をもとめて』(ちくま学芸文庫、2006年)
<その他>
・ゲーデル/林晋、八杉満利子訳・解説『不完全性定理』(岩波文庫、2006年)
・川上紳一、東條文治『最新 地球史がよくわかる本[第2版]』(秀和システム、2009年)
・砂田利一『現代数学への入門 行列と行列式』(岩波書店、2003年)
・竹内外史『新装版 集合とはなにか』(講談社ブルーバックス、2001年)
・メンデル・サックス/原田稔訳『相対論対量子論』(講談社ブルーバックス、1999年)
・『数理科学2010年1月号 特集:無限次元の魅力』(サイエンス社、2010年)
・高林武彦/吉田武監修『量子論の発展史』(ちくま学芸文庫、2002年)
「その他」の本はいずれも、他の4つのテーマのいずれかの周辺分野に関するものになっています。したがって基本的に、この10日間の読書は4つのテーマについて行われたのです。そしてこれら4つのテーマ、一見全く関連は無さそうですが、実は1つの統一的な問題意識の下で選ばれているのです。それは、「『ペンローズの3つの世界(プラトン的世界、物質的世界、精神的世界)』のいずれも、『離散性』をその本質として抱えているのではないか?」ということです。
わけわからんですね(笑)今はまだまとまってないので上手く説明できませんがとりあえず当面、この線で考えたり読んだりしていきたいと思います。いよいよ近日中にネットを修復しようかと考えていますし(まだしてなかった)、まとまったら何かここに書きますね。
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