2014年12月22日月曜日
■Top 30(+2) Tracks of 2014
よく「どんな音楽聴いてるの?」と聴かれて、自分でも「あれ。どんなの聴いてたっけ」と困ることが多いので、よくあるYear End Listsの形で自分的な「今年の30(+2)曲」をまとめてみました。
<参考>
・The 50 best tracks of 2014:FACT Magazine
・116 Best Songs of 2014:The FADER
・Top 50 Tracks Of 2014:NME
・The 100 Best Tracks of 2014: Pitchfork
・Top 50 tracks of 2014:RA
・50 Best Songs of 2014:Rolling Stone
今年はわりと積極的に色々な方面を覗いていました。主に参考にしたのは、アンダーグラウンド系はHi-Hi-Whoopee、クラブ・ミュージック系はRAのDJチャートなどなど。特にHi-Hi-Whoopeeさんには本当にお世話になりました。現在諸事情により活動停止中のでようですが、以下の曲の多くがHi-Hi-Whoopeeで知った曲です。
10位からコメント付き。
30. bine☃ - CHANGED
29. Tiësto - Wasted ft. Matthew Koma
28. Kero Kero Bonito - Build It Up
27. Rochelle Jordan - There You Go
26. Taylor McFerrin - Already There ft. Robert Glasper & Thundercat
25. Usher - Good Kisser
24. Oneohtrix Point Never - Rush
23. OZZIE - Me & You
22. Aphex Twin - "XMAS_EVET10 [120]" (thanaton3 mix)
21. Arca - Thievery
20. QT - Hey QT
19. Lil Herb - Fight or Flight RMX f: Common & Chance The Rapper
18. Ariana Grande - Problem ft. Iggy Azalea
(※MVよりこっちのLyric Videoの方が絶対良い)
17. Kendrick Lamar - i
16. l s d x o x o - vxxdxxpvssy
15. Run The Jewels - Close Your Eyes (And Count To Fuck) [Feat. Zack de la Rocha]
14. Wild Thought - lamentations
13. レキシ - 年貢 for you feat. 旗本ひろし、足軽先生
12. Flying Lotus - Never Catch Me ft. Kendrick Lamar
11. Recondite - Caldera
10. スーパーセックス永遠に SUPERSEX420 - 私は性交のような高いPar t y おっぱい
良質のFuture Funkを作り続けているスーパーセックス永遠に SUPERSEX420の(たぶん)デビュー作。Vaporwave由来のローファイさとダンス・ミュージックとしての機能性のバランスが最高。
9. Calvin Harris - Summer
軽薄で、マッチョで、金の匂いしかしなくて、でも一度聴いたら耳から離れなくて、問答無用でアガる。消費物としてのEDMの1つの「極点」。たぶんこの方向においては、EDMはもうこれ以上前に進めないのだろうと思う。
8. Kid Ink feat. Usher & Tinashe - Body Language
イントロのシンセで一気に持ってかれたけど、全編に渡ってちょっと信じられないほどポップ。これはただ事ではないと思って調べたらプロデュースにCashmere Catが入っていて、納得。Cashmere Catについてはこの後また触れることになるだろう。
7. BOOTS - DUST
一個前の記事でも書いたけど、絶対に低音が鳴る(鳴りすぎるくらいでちょうどいい)環境で聴いて頂きたい。BOOTSはRun The Jewelsのアルバムにも参加して急速に名前が知られつつある。今後が楽しみ。
6. D/P/I - 012
1つ1つの音が質量を持って、確かに実在しているのを感じる。昨年のOPNのアルバムに収録されたいくつかの曲やD/P/Iの曲は、「音楽」ではない別の領域に足を踏み入れている気がする。マテリアル。
5. Porter Robinson - Lionhearted ft. Urban Cone
昨今のEDM界隈で「『Summer』の向こう側」を予感させる数少ない存在、Porter Robinson。この音はロックファンにも受け入れられるだろう。原宿の「kawaii」ショップ店員が街を8bitに塗り替えていくMVもなかなか良い。
4. BUFFLO - Nils Frahm
クラシカルなピアノ、シャウト、ざらつくノイズ、美麗な電子音、ハードなギター。雑多な要素が一体となって一気に押し寄せて来るが、統一感は決して失われず、ただただ全てが暴力的で、美しい。どんな音楽的嗜好の持ち主でも「どこか」には引っかかるのではないだろうか。MVも好き。
3. Ariana Grande - Be My Baby feat. Cashmere Cat (Edit)
大ヒットアルバム収録曲の、Cashmere Cat自らによるエディット・バージョン。アルバム・バージョンも好きだけど、こっちは完璧。残念ながらCashmere CatがSound Cloudに上げていた音源が消えてしまったので、非正規転載版で(できればもう少し音質の良い「正規版」で聴いて頂きかった)。「引き算の美学」を感じる。
2. Seiho - Double Bed
3位の曲とこの曲を聴いて頂けると、自分にとっての「2014年の音楽」がどんなものなのか、わかって頂けると思う。西のCashmere Cat、東のSeiho。とにかく全編に渡ってセンスの塊。特に、よれたサックスから入って徐々にクライマックスに達する「間奏(1:15~1:59)」部分は、この世のものとは思えない。
1. Jazmine Sullivan - Forever Don't Last
技巧を凝らした最先端の音を差し置いて、結局は「魂のこもった人間の歌声」に軍配を上げるというのは、出来過ぎた、というか、見え透いた結果で、避けたかったところではある。しかし、実際そうなってしまったのだから仕方ない。
【特別枠①】Burial - Come Down To Us
昨年末発表の曲だけど、自分が「本当の意味で」この曲を聴いたのは今年になってからのような気がする。あるいは、自分はまだ、この曲をつかまえきれていないのかもしれない。
【特別枠②】Todd Terje - Inspector Norse
今年アルバムが発売されたので久しぶりに聴いたけど、本当に、本当に、何百回、何千回、何万回聴いても気分が良くなる。奇跡みたいな曲。
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